定年退職時の失業保険
定年退職時の失業保険
失業保険は、退職後に再就職を希望する方へ、再就職活動をする間の生活補助が目的とされています。
定年退職された方ももちろん受給対象となりますが、失業保険を受給するためには一定の要件を満たすことが必要となります。
失業保険の手続きには、会社から発行される離職票が必要となりますので、定年退職前には勤務先へ離職票の発行を忘れず申請するようにしてください。
手続きには離職票の他に、住民票または運転免許証、印鑑、証明写真、本人名義の普通預金通帳などが必要となります。
定年退職後しばらく休養する、けがや病気ですぐに働けない、という方は失業保険の受給条件を満たしていませんので、受給対象外ということになります。
定年退職後はしばらくのんびりしたいけれど、その後再就職する意思はある、という方は、失業保険の受給期間延長手続きをしておくことをおすすめします。
定年退職後、しばらく休養した後で再就職する際に、失業保険の受給手続きをした上で手当てを受け取ることができるようになります。
ただ、延長期間は無期限ではありませんので、注意してください。
また、定年退職する方が注意したいのは、失業保険を受給する場合は公的年金を受給できないということです。
失業保険を受給することを選ぶと、ハローワークで求職の申請をした翌日より失業保険給付が終了する月まで、年金は支給停止となります。
定年退職後は、その働き方により年金の額や、社会保険料の負担なども異なってきます。
厚生年金に加入し、フルタイムで勤務する場合は、給与の額により在職老齢年金の対象となり、年金が減額されることがありますが、厚生年金保険料の支払いにより、将来給付される年金額が増加します。
定年退職後、仕事に就く意志のある方は自分のライフプランの中で、必要になる収入とそのための働き方をよく考えそれに合う仕事を探すことが重要です。