退職、失業保険、再就職は肩の力を抜いて切り抜けよう

退職、失業保険受給、再就職。人生の一大イベントですが、そんなときこそ肩の力を抜いてリラックスして切り抜けたい。

失業保険と学生、職業訓練

1.失業保険と学生

 

学生に失業保険は給付されるの?

勤めていた会社を退職して、学生になり、勉強を始める方は少なくないと思います。
通常、会社を退職した場合には、雇用保険に加入していた方は失業保険を受け取ることができます。


学生になった方の場合はどうなるのか、調べてみました。

 

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失業保険の給付条件には、失業の状態であること、就業の意志と能力があることが前提とされます。


そのため、以下のような場合には失業保険の給付を受けることができません。


病気、ケガ、妊娠、出産、育児のためすぐ就業できない時。
結婚や退職で、家事に従事しようとする時。
何らかの仕事に就いた時。
商業や農業など、自営業の手伝いをする場合。
学業に専念しようとした時。

 

学業に専念するため、何らかの学校に入学し、昼間の学生になった方の場合には就業の意志はないとみなされ、失業保険の給付対象とはならないようです。

 

夜間学生には給付されるの?

昼間の学生になった方は、失業保険の給付を受けられないようですが、一方で、夜間の学生や、通信予備校の学生になった方の場合は、求職申請すれば失業保険の給付を受けられる可能性はあるようです。

 

ただし、これについては条件などもあるそうですので、詳しくは管轄のハローワークで相談してみることをおすすめします。

 

また、通常の学生アルバイトの方は、雇用保険に加入する義務がありませんので、バイトを辞めても失業保険は受給されませんが、夜間の学校の学生で、昼間は働いていて雇用保険にも加入している、というケースでは問題なく失業保険を受け取ることができます。

 

また、失業保険を給付されている期間内にハローワークを通じ、職業訓練学校に入学した場合には、職業訓練が終了するまで手当をもらうことができます。


介護福祉関係や医療事務、パソコン実務など、最近では様々な種類の勉強ができるようになっています。


自分の勉強したいことが職業訓練学校にある方は、ハローワークで相談してみてください。

 

2.失業保険と職業訓練

失業保険受給者の職業訓練

失業保険を受給している、求職中の方は、再就職に必要な技術や知識を身につけるため、職業訓練を受けることができます。

 

関連のある職業訓練としては、教育訓練給付制度があり、これは厚生労働省指定の民間講座を職業訓練のため受講した方へ失業保険より受講料を助成するという制度です。

 

この制度により職業訓練を受けたいと考えている方は、一定の条件がありますので、詳しくはハローワークで問い合わせてみてください。

 

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また、失業保険を受給しながら、再就職に役立つスキルを身につけるため、公共職業訓練を受講できる制度もあります。


無料で職業訓練を受けることができ、公共職業訓練施設への交通費、受講手当などの支給もあります。


こちらも詳しくはハローワークで問い合わせることになります。

 

公共の職業訓練は、失業保険の給付制限を免除されるため、自己都合退職したかたでも3ヶ月間の給付制限期間を待たずに失業保険の給付を受けることができます。

 

また、職業訓練が失業保険の給付期間を超えて行われる場合には、職業訓練終了まで失業保険の給付を延長することも可能です。

 

一般の失業保険給付手続きとしては、認定日にハローワークで職員と面談の上、就職活動の状況などを報告する義務が生じます。


けれど職業訓練を受講すると月末が認定日となり、訓練学校側が失業保険給付のための手続きを代行してくれるため、ハローワークへ行かなくても失業保険を受給することができます。

 

職業訓練には、事務系、パソコン関連、調理師、建築、福祉など様々なものがあります。


中には、農業や観光サービスなど少し変わった訓練が受けられる学校もあります。


訓練期間を終了すると、資格がとれるものなどもあり、スキルアップには最適です。

 

自分のスキルをアップしてから再就職を目指したいという方は、一度、職業訓練について調べてみてはどうでしょうか。