正社員とフリーターの間
1.正社員とフリーターの間
派遣先での仕事内容自体は簡単ではあっても、長時間拘束されることが結構あって大変でした。
深夜残業もしばしば。しかし私は嬉しかったのです。
なんせ、働けば働いた分だけきちんと残業代を支払ってもらえるのでね。
前に勤めていた会社では途中から残業代が全く出なくなってしまったので、こんな当然のことでも嬉しくて嬉しくて仕方ないのです。
ちなみにここでの残業手当については、時給にすると1225円。
これが深夜(22時以降)になると1470円アップするのでした。
確かにそれほどたいした額ではないのですが、これでも嬉しいのです。
その他、派遣であっても社員食堂を利用することが出来るために、食事は安く済ませることが出来る。ありがたいことですなあ。
もうこのままずーっと居座ってもいいかな。働いているうちに次第にそう考えるようになってきました。
それもこれも、前職の待遇が悪すぎたおかげなんですね。
この職場が何もかも良く見えてしまうのでした。
でも一方ではこの年になってフリーターを続けていくなんてという思いもありました。
迷いに迷いました。社員の方もそのことを察してか、「これからも頑張ってくれよな。」と声を掛けてくれます。
しかし、そうやって声を掛けてくれた方の多くが辞めたがっていることを知っている私としては、それが、かえってますます複雑な心境としてしまうのでした。
2.ハローワークで就職活動の再開
いつまでもぬるま湯につかっているわけにはいかないと思い、結局は派遣を辞めたのでした。
いくら仕事が見つからないからといっても、このままフリーターとして働き続けるのは本意ではなかったからです。
辞めた翌日、まず、ハローワークへ行ってきました。
仕事が決まった時、派遣会社に「採用証明書」というものを派遣会社に書いてもらい、ハローワークに提出したということは、以前にお話しましたが、辞めた時にも同じように手続きをしないといけないのです。
辞めた時には、派遣会社に「離職理由証明書」というのを書いてもらって、それをハローワークに提出しなければならなかったのです。
めんどくさいことではあったのですが、これをやらないと失業保険がもらえないので仕方がありません。
再び就職活動の開始です。
以前、就職活動を実施していたときは、就職情報誌の求人情報を見て活動したことが多かったような気がします。
けれども、製造関係の仕事に就きたいと考えている私にとって、就職情報誌での製造業の求人の少なさは致命的でありました。
思うように活動できなかった反省から、今度はハローワークをもっと活用してみることにしました。
最寄りのハローワークは結構遠いのですが、失業中で金銭的に苦しいことと、さらに運動不足解消のためにと、思い切って自転車で通うことにしました。
とはいえ、片道1時間、往復で2時間もかかってしまうのです。
どうです。すごいでしょう。
ハローワークに着くと、それなりに疲れるのですが、なんせ、時間はたっぷりあるので、帰ってから昼寝でもすればいいのです。
こうすることによって、かなりの額の電車賃が浮きましたし、健康状態も保たれました。いい方法だと思いませんか。
このようにして、ほぼ毎日のようにハローワークを訪れては、求人情報を閲覧していたのですが、いつもいい求人情報があるとは限りません。
自転車で往復2時間もかけているだけに、ない場合にはそれなりにガックリくるものですね。何か良い方法はないものだろうか。