400時間を超える残業
入社した翌年早々からは、本当に忙しい日々が続きました。
最も忙しい月で80時間を超える残業をしました。
でも、中には「そんな程度か」と思わる方もいらっしゃることでしょう。
その通りかも知れません。まだマシな方でしょうね。
ただ、私の仕事は原則立ち仕事なんで、肉体的には相当にきつかったことは確かです。
しかも、朝は自主的に1時間早く来て仕事をしていたので、それを考慮するとなおさらのことです。
振り返ってみると、私が社会人となってから最もたくさんの残業をしたのは、社会人1年目の105時間。
その当時の仕事というのは、何を隠そう、実はコンピュータ関係の仕事だったんです。
忙しい日々が何ヶ月も続いて、それはもう大変だったことを覚えています。
社会人となっていきなりのことでしたので、戸惑いを感じたものでした。
けど、その仕事を続けているうちに、まだこんな程度では可愛いモノだということがだんだんと分かってきました。
ある先輩社員がトイレの洗面所で頭を洗っているので(顔じゃありません、頭ですよ!)、不思議に思っていたら、家に帰る余裕がないから仕方なくここで頭を洗っているってことでした。
要するに泊まりがけで仕事をしていたんです。
さらに、続け様に先輩の口から出てきた言葉に対して唖然としました。
「今月の残業はついに400時間の大台に達したんだ!」と言うのです。
400時間といえば1ヶ月の半分以上。
本当だったのかどうかは分かりませんが、確かにそれくらいやっていてもおかしくないような顔つきでした。
さらに周りをよーく見渡すと、その他大勢の先輩方もすごーい顔つきで仕事をしていたので、もうビックリしてしまったことを覚えています。
このときは仕事ってなんだろうと考えさせられたものでしたね。
びっくり昇給~人が足りない
1.びっくり昇給
給料のことで呼び出しがありました。
吸収合併されてしまった会社は立場が弱いはず。
そんな中での給料の話は嫌なものだろうと思ってました。
今後の給料体系はこのようになると、サンプルの給与明細を見せられました。
それによると、今までとは大きく変わって、「年齢給」とか「勤続給」とかいった項目が新たにできました。
これを見る限りは年功序列型の給与体系。
こういった給与体系は確かに楽といえば楽なのかもしれませんが、なんだか時代に逆行しているような感じ。
それと同時に昇給についての話もあったのですが、驚いたことに、なんと!なんと!なんと!昇給額が2万円!!
ちょっと耳を疑いました。
こんな昇給はかつて経験したことがありません。
バブル時代さながらの昇給です。
というかバブル時代でもこれほどの昇給はなかなか難しかったことでしょう。
「社長と話し合った結果、これだけの昇給額に決めた。」と言われましたが、結局、はっきりした理由を教えてくれませんでした。
他の人よりも給料が低めで可哀想だと思ってくれたのかも知れません。
が、これはあくまでも推測で、今なおこんなべらぼうに上げてくれた理由はさっぱり分かりません。
これほどの昇給ですから、もちろんメチャメチャ嬉しかったのですが、なんだか怪しい昇給だという感じがしないでもない。
まぁ、良く分からないが、親会社と合併してくれてよかったとしよう。
2.人が足りない
入社した翌年の1月。その頃、本来であれば3連休だったのですが、すべて休日出勤しなければならなかった程、忙しくて目が回りそうな状態でした。
いつぶっ倒れてもおかしくない程だったんですが、そんなことにでもなったら、周りにメチャメチャ迷惑がかかるのが分かっているので、帰宅したらすぐに布団の中に入り、出来る限り体を休めるように心がけてました。
こうやって、私はどうにか乗り切っていったのですが、しかし、乗り切れない人がいたのです。
その人とは・・・工場長なんです。
しかも長期の入院。
実は、その頃、工場長は休みがちで、それだけでも周りが騒然となったのに、長期の入院までされると、なおさらのことです。
一時は会社全体が大混乱に陥ったのです。
実は、工場長は私よりも2ヶ月ほど早く入社したにすぎず、私とほどんど同期といっていい感じです。
で、彼は半年程で、工場長に抜擢されました。
抜擢された理由は、ひとつには長年勤めていた優秀な先輩社員達が、私が入社して数ヶ月後に、皆辞めてしまったからという事情があったからなのです。
どうやらその方達が辞めてしまうということは以前から決まっていたようで(そのおかげで工場長や私は入社することが出来たのだ)、当時何にも知らなかった私は、なぜこんなに社員が多いのかずっと疑問に思ってました。
ちなみにこれほど多くの方が辞めてしまった理由については、どこにでもあるようなささいな会社への不満が原因なんです。
そして、ある人が辞めるのなら俺も辞めてやるって感じで、芋づる式に辞めたい人が次から次へと出てきたようなんです。(この事実を知ったとき、なんと幼稚な先輩達だと呆れ果てました。)
話がそれましたが、工場長が入院したことによって、工場を管理する人がいなくなってしまったのです。
それで、しばらくの間は、工場長がやっていた管理業務の一部を私がやるハメとなってしまったのです。
現場の仕事をこなしながらの管理業務。
しかも工場長は突然入院したので、引継ぎなんて当然のことながら全くありません。
これは大変なことなんですよ!!
だって、工場長が入院した原因は、慣れない工場長の仕事で精神的に参ってしまったってことなんだから。
会社が消滅!?
1.会社が消滅!?
新しい会社に入って1年目の年末のこと。
大掃除も終わりやれやれ。
そんな時、気になる噂を耳にしたのです。
来年早々に社長から重大発表があるらしいと。
このときは何の事なのか全く検討もつきませんでした。
他の方も同様だったようで、首をひねってばかりいました。
でも、気になったのはその時だけで、その後、この噂の事についてはすっかりと忘れてしまいました。
だって、「重大発表」というだけの、あまりにもアバウトな噂だったのでね。
しかし、この噂は、後に現実となり、私たち社員にとってまさに重大なこととなったのです。
転職してまだ間もないのに、まさかこんなことになるなんて・・・。
入社して翌年の初出勤。
私にとっては初めてだったんですが、毎年恒例の新年の社長の挨拶。
この時になって、すっかり忘れてしまっていた噂のことをようやく思い出したのです。
本来であればつまらないであろうはずの社長の挨拶も、当然のことながら、耳を傾けずにはいられませんでした。
入社して半年。
ようやく慣れてきたというのに、この会社の数十年の歴史に幕が閉じられることになるとは、一体、誰が予想できたでしょうか。
なんと!!会社が消滅するというのです。
ここ最近の会社の経営は決して順調ではありませんでしたが、かといって大幅な赤字とまではなっていません。
どうやら、それ以外の諸々の要因もあって、会社が消滅してしまうことになったようです。
(苦労の末に正社員の職にありつけたのに、また転職活動の再開かよ。それはないよ。)と、心の中でつぶやきました。
前の転職活動では、悲惨な目に遭っているだけに、再びの転職活動でうまくやれる自信は全くありません。
これからは一生フリーターとしてやらざるを得ないなあと、本気で思ったのです。
しかし、話を聞いているうちに、単なる消滅とは違うことが分かってきたのです。
どうやら親会社に吸収合併されるとのことでした。
これならば話が別です。
光が見えてきました。
これならば大丈夫かも知れないと思ったのです。
このような場合、吸収される側の社員はリストラされるのが常ですが、そのようなことにはならないと思ったのです。
なぜなら、仕事がそれなりの技術を要するものだからです。
仮に、今働いている私たち社員を辞めさせて、親会社から社員を入れたところで、素人の彼らが仕事ができるはずもないのです。
(親会社といっても仕事内容が全く異なるのです。)
まさに技術を持っている者の強みです。
題名に「会社が消滅する」と書きましたが、消滅するのはあくまでも会社のみで、会社の建物や従業員が消えるわけではありませんでした。
新たに親会社の社員として今と全く同じ勤務地にて再スタートすることになるとのことでした。
でも、リストラされることはないとはいえ、今後一体どうなるのだろうかと考えると正直言って不安で不安でたまりませんでした。
2.吸収合併される
とうとう親会社に吸収合併されてしまいました。
入社してわずか半年で社名が変更になるなんて、そう経験できるものではありません。
しかしながら、仕事はいつも通りで、表面上は何も変わってません。
社員も誰一人リストラされることなくて、今までと全く変わりなく仕事をしています。
と、思っていたら、しばらくして辞めちゃう人がいることが判明したのです。
それは、会長(小さい会社ながらも会長がいたのだ!)と、社長なんです。
ただ、社長については定年退職で、たまたま合併の時期と重なっただけ、との説明がありました。
社長ってもうそんな年だったっけ?と、少々疑問に思ってはいましたが、社長が辞めてから後、やはり、それは全くのデタラメだったことが分かりました。
会長も社長も結局は辞めさせられたんです。
そのようにおっしゃった気持ちは全く分からないでもないですが、それ以上に社長裏切られたという思いの方が大きかったです。
良い方だと思っていただけに・・・。
また、お二人が抜けた分の補充要員はありませんでした。
それでも業務には全く支障はないような気が・・・(失礼!)。
会社で最も給料が高いお二人が抜けると相当な人件費が浮いちゃったはず。
とてもありがたいことだ。
これで一件落着だと言いたいところですが、そうはいきませんでした。
今後の給料の件で間もなく上司から呼び出しがあったのでした。
それが予想外の結果に・・・
退職願を出した同僚
退職願を出した同僚
会社が何となく嫌になって、ある日突然、退職願を出してしまった同僚。
退職日まで残っている有給休暇を全部消化するためには、いつまで働けばいいのだろうかと、一生懸命計算までしているのです。
本当に突然のことに、私だけでなく周りも唖然としました。
その同僚は、仕事については結構出来る方なのですが、会社は会社、プライベートはプライベートとはっきりしている人で、仕事とは直接関係ない会社の行事なんかは、ほとんどまず参加することはありません。
私からしてみると、それでもいいかなあとは思うのですが、しかし、そういう人というのは、ほぼ例外なく、会社という組織でやっていくのは、辛く感じているように見受けられますね。
退職願を出したのも恐らくはそういうことなんでしょう。
しかし、気が付くと、いつの間にか退職を撤回していたのです。
その理由のひとつとして、私の転職経験を語ったことが挙げられます。
私自身、数回の転職経験があるために、その人に会社に留まってもらうための説得なんてとても出来ませんでしたし、するつもりもありませんでした。
ただ、なにもアピール出来るような能力もないのに転職活動を行っても、うまくいく可能性は限りなくゼロに近いということを体験を交えて話しだけなんです。
単に「がんばります」だけの転職活動ではダメだと言ったんです。
ちなみに、私の場合、何度も話をしてきましたが、元々は今の仕事に就くことは全く考えていませんでしたし、そもそも、就きたくもありませんでした。が、前職で身につけた技術を生かすには今の仕事しかなかったんですね。
それが私の転職活動の唯一の武器だったんです。
結局のところ、その唯一の武器を使わざるを得ない状況にまで追い込まれてしまったというのが、実情だったんです。
皆さんも会社が嫌になることだってあることとは思いますが、それだけで辞めるととんでもない目に遭いますぞ。
通勤には必需品
1.通勤には必需品
自宅から会社まで1時間半。電車にて通勤しています。
先日、電車に揺られている時のことです。
痛っっっ。
何の前触れもなく、突然おなかが痛みを訴えたのです。
今まででしたら、顔を真っ赤にして、てんやわんやでした。
次の駅で急いで降りて、トイレにかけこんでも、そういう時に限って、トイレが空いていないことが多く、歯を食いしばってトイレが空くまではグッとこらえていました。
私はいわゆるお腹がゆるい方ではないのですが、それでも、たまーにこういう経験をすることがあります。
ほんの年に数回程度のことなんですが、それでもこういうことが起こった時はたまりません。
そういう時のため備えて下痢止めのお薬を常備していました。
テレビコマーシャルにつられて購入していたのですが、ついに役立つ時がきました。
こういうたぐいの薬は今まで使ったことがなかったので、本当に効くものかどうかちょっと不安でした。
が、実際に使用してみて分かったのですが、すぐに効果が現われるものですね。
痛みがすうーっとひきました。本当に良かった良かった。
2.行いが悪い
仕事帰りのこと。電車から降りたとたん、急に雨が降ってきました。
なんということだ!
きっと日頃の行いの悪さがこういう結果となって現われたのだろうと思い、素直に反省したのでした・・・。
その日はまさか雨が降るなんて思っていなかったので、傘を持っていませんでした。
そこで、やむを得なく駅の構内にあるお店で傘を購入したのでした。
この日ほど、通勤には折りたたみの傘が必需品だということを思い知らされた日はありませんでした。
しかし、しかし、しかし、悲惨な出来事はこれでまだ終わりではありません。
どんでん返しがあったのです。
駅から出て、大金をはたいて買った傘をさそうとしたとたん・・・なんと!なんと!なんと!!雨は降り止んでしまったのです。
雨の神様の意地悪!!傘の購入代金530円を返してくれ!!
再就職手当はなんと!30万円也
再就職手当はなんと!30万円也
転職先については、既に述べた通り、ハローワークで見つけたのですが、転職後しばら
くすると、なんと!ご褒美?として就職祝い金を出してくれるのです。
ご存じでしたか?
そのためにも失業したら、まずは管轄のハローワークできちんと手続きをしなきゃあ損ですぞ。
ちなみに就職祝い金というのは私が勝手に名付けたもので、正確には「再就職手当」と呼ばれているようで、転職した場合に一定の基準をクリアすればいただける手当なんです。
再就職手当をもらうためには、入社してすぐに、ハローワークで用意された申請用紙を会社の担当者に渡して記入を依頼することになっているのですが、当時は総務担当の方の名前すらよく覚えていなかった状態だったので、それをお願いするだけでも、恥ずかしがり屋の私には勇気が要ったものでしたね。
今思い出しても顔が赤くなってしまう程なんですよ。
さて、その用紙についてですが、いろんな記入事項があったことを覚えています。
例えば、転職前の会社と転職後の会社と取引関係はあるのかどうか(再就職手当の不正取得を防ぐためでしょう)とか、入社してから1週間の私の勤務状況はどうだったかとか。
そんでもって、後日、記入してもらった申し込み用紙をハローワークに郵送して、申請を済ませました。
それからさらに1ヶ月待ち続けて、ついについに再就職手当の振込みがあったんです。
その額なんと!30万円。このときは本当にビックリしました。
再就職手当については、基本的には、前職の給料多い程、それと、失業給付の残期間が多い程(つまり、早く転職すれば)、たくさんもらえる仕組みになっています。
まあ、前職の給料はどうすることも出来ませんが、転職は早くしようと努力すれば不可能なことではありませんね。
かといって、お金に目がくらんでしまい、あせってつまらないところに就職しては本末転倒ですが・・・。
それにしても、私のような前職の給料がべらぼうに低かった者でさえ、それなりの再就職手当がもらえたのですから、大抵の方はこれ以上の額がもらえることでしょう。
ちなみに私より少し前に入社した方も同じように再就職手当をもらったということで、きいてみると、私よりも遙かに多くて、なんでも50万円程度だったとか。
うらやましー。
再就職手当はなんと!30万円也
再就職手当はなんと!30万円也
転職先については、既に述べた通り、ハローワークで見つけたのですが、転職後しばら
くすると、なんと!ご褒美?として就職祝い金を出してくれるのです。
ご存じでしたか?
そのためにも失業したら、まずは管轄のハローワークできちんと手続きをしなきゃあ損ですぞ。
ちなみに就職祝い金というのは私が勝手に名付けたもので、正確には「再就職手当」と呼ばれているようで、転職した場合に一定の基準をクリアすればいただける手当なんです。
再就職手当をもらうためには、入社してすぐに、ハローワークで用意された申請用紙を会社の担当者に渡して記入を依頼することになっているのですが、当時は総務担当の方の名前すらよく覚えていなかった状態だったので、それをお願いするだけでも、恥ずかしがり屋の私には勇気が要ったものでしたね。
今思い出しても顔が赤くなってしまう程なんですよ。
さて、その用紙についてですが、いろんな記入事項があったことを覚えています。
例えば、転職前の会社と転職後の会社と取引関係はあるのかどうか(再就職手当の不正取得を防ぐためでしょう)とか、入社してから1週間の私の勤務状況はどうだったかとか。
そんでもって、後日、記入してもらった申し込み用紙をハローワークに郵送して、申請を済ませました。
それからさらに1ヶ月待ち続けて、ついについに再就職手当の振込みがあったんです。
その額なんと!30万円。このときは本当にビックリしました。
再就職手当については、基本的には、前職の給料多い程、それと、失業給付の残期間が多い程(つまり、早く転職すれば)、たくさんもらえる仕組みになっています。
まあ、前職の給料はどうすることも出来ませんが、転職は早くしようと努力すれば不可能なことではありませんね。
かといって、お金に目がくらんでしまい、あせってつまらないところに就職しては本末転倒ですが・・・。
それにしても、私のような前職の給料がべらぼうに低かった者でさえ、それなりの再就職手当がもらえたのですから、大抵の方はこれ以上の額がもらえることでしょう。
ちなみに私より少し前に入社した方も同じように再就職手当をもらったということで、きいてみると、私よりも遙かに多くて、なんでも50万円程度だったとか。
うらやましー。