履歴書の書き方 免許・資格、趣味・スポーツ
1.履歴書の書き方/免許・資格
免許・資格
なんでもかんでも持っている免許や資格を書けばよいというわけでもありません。
履歴書は何のために書くのかというところに立ち返ってみましょう。
採用してもらうための自己アピールの書類です。
あなたのセールスとなる情報を載せなければなりません。
したがって、免許・資格を書く際は、自己PRとなるものを優先的に書きます。
次にあげる点を考慮して何を書くか選択します。
・取得年度の新しいもの
現在興味のあること、能力を示すことができます
・レベルの高いもの
英検なら2級以上、TOEICなら500点以上目安。その他日商簿記2級以上など。
・志望職種に関連しているもの
志望職種に対する熱意を示すことができます
具体例
自動車の免許
もっともポピュラーな資格です。
持っているならとりあえず書いておきましょう。
会社によっては、車の免許が必要とするところもあります。
スポーツインストラクターやお花、お茶などの文化的な資格
個性をアピールできます。
仕事には直結しない資格でも、
そこから、人柄や姿勢がみられるため、長所や自己PRできるよう話をつなげましょう。
取得に向けて勉強中の資格
現在、○○取得に向けて勉強中。と記入してもよいでしょう。
希望する職種と関連深いものであるなら、書くべきでしょう。
ただし、真剣にとりくんでいないのであれば、書いてはいけません。
面接でその話題に及んだ場合すぐに見破られてしまうのがおちです。
希望職種と全く関係のない資格
面接時に尋ねられて、積極的にアピールすることのできるものであるのなら、書きましょう。
尋ねられても、話すことがなくて困るようなものであれば、書いても仕方がないので書かないでおきましょう。
記入例
年 月 免許・資格
昭和59 3 普通自動車第一種運転免許取得
昭和60 11 文部省認定英語検定1級合格
昭和62 6 日本商工会議者簿記検定2級合格
現在、日本商工会議者簿記検定1級合格を
めざし勉強中。
2.履歴書の書き方/趣味・スポーツ
趣味・スポーツの項目で、採用不採用が決定されることはまずないでしょうから、面接では、すこしリラックスできるところだと思います。
緊張していたなら、緊張をほぐすことのできるチャンスにもなりえます。
ただし、打ち解けすぎには注意です。
自己PRになる項目でもありますから、それを意識して自己PRにつながるように書きます。
趣 味
趣味は、「人となり」を表すもので、人柄や仕事ぶりまでを想像されます。
自分が入れ込んでいることを書きましょう。
面接で、趣味についての掘り下げた質問も考えられますので、表面的なものではなく、内容のあるものを選んで書いたほうがよいでしょう。
趣味は?と改まって考えると思い浮かびませんが、日常行っていることの中にあったりするものです。
日ごろ移動中の電車の中、ポータブルプレーヤーで音楽を聴いているなら、それは「音楽鑑賞」ですし、本を読んでいるなら「読書」です。
深夜等にテレビで放映されている映画をよく観るなら、「映画鑑賞」です。
それでも、これといった趣味ない人は、多少なりとも興味のあるもの、挑戦したことがあるもの、これから始めてみたこと、今習っているお稽古事、休日の過ごし方等から何か好きなものを選んでみるとよいかと思います。
また、趣味としてよくとりあげらるのが、読書・音楽鑑賞ですが、どんなジャンルが好きなのか・どういうところが好きなのか等を紹介すると、平凡でなく印象深いものになります。
面接で、好きな作家は?印象に残った作品は?等と尋ねられて、答えられないことのないように話すことを準備しておきましょう。
ギャンブル(パチンコ・競馬・競輪・競艇・マージャンなど)はよい印象を与えないので書かない方がよいでしょう。
例:
料理(フランス料理はフルコース作れます)
映画鑑賞(イタリア映画が好きで、フェリー二監督のファンです)
カラオケ(大きな声を出すことでストレス発散し、健康のためお腹から声を出して歌うようにしています。現在は演歌を練習中です)
スポーツ
スポーツも趣味と同じく、「人となり」を表すものです。
何かスポーツをしているのなら、その頻度や試合や大会に出場経験等、具体的に書くとよいでしょう。
スポーツは何もしていない、運動は苦手なので生まれて此の方真剣にスポーツに取り組んだことのないという人も少なくないはずです。
そういう場合は、野球観戦・サッカー観戦・オリンピック観戦(←この場合好きな種目を挙げましょう)等、観るスポーツで好きなものがあればそれを書くという手もあります。
もしくは、運動が苦手でも、ウォーキングやラジオ体操等なら可能でしょうから、それらをスポーツとして始めてはどうでしょうか。
趣味と同じく、スポーツについても、面接でつっこんで尋ねられる可能性があります。きちんと話ができるように。
例:
ヨガをやっております。約1年前に、集中力を高めるため、健康のためにと思い始めました。今ではすっかりはまってしまい、なくてはならないもので、リラックスできる時間でもあります。
登山。(月に2、3回、仲間と一日かけて山に登ります)
履歴書の書き方 職歴~退職理由
1.履歴書の書き方 職歴
職 歴
新卒者には関係のない部分ですが、転職者等にとっては、重要な部分の1つでもあります。詳しい内容は職務経歴書に記入しますが、履歴書の職歴欄を見て、職務経歴書に興味をもってもらえるようにしましょう。
したがって、職務経歴書があるからといって気を抜けないところです。
学歴の下から1行あけて、中央に「職歴」と書き、その下から書き始めます。
年号は、元号・西暦どちらでもよいですが、提出する「年月日」にあわせるのがよいでしょう。元号で書くのが一般的です。
学校を卒業してから現在に至るまでの所属していた会社の入社年度、正式名称、配属先、退社年度、退社理由を記入します。
会社名は、株式会社を(株)、有限会社を(有)などと略さずに書きます。
配属先の仕事の内容を簡潔に書き添えると具体的なキャリアがアピールできてよいでしょう。名称だけではわかりづらい部署の場合は、是非書き添えるべきです。
退職の理由は、可能な限り前向きなものを。ウソはいけませんが、後ろ向きなものはマイナスイメージを与えてしまい、不利です。
「一身上の都合により退職」・「自己都合により退職」としてもよいのですが、面接でどうして辞めたのか尋ねられるかもしれませんので、あらかじめ答えを考えておきましょう。
転職の多い方ですと、退職理由をすべて「一身上の都合により退職」にしてしまうと目立ちますので、簡潔に退職理由を記したほうがよいかもしれません。
記入例
年 月 学歴・職歴(格別にまとめて書く)
学 歴
昭和59 3 神戸市立○○小学校 卒業
昭和62 3 神戸市立○○中学校 卒業
昭和62 4 兵庫県立○○高等学校 入学
平成 2 3 兵庫県立○○高等学校 卒業
平成 2 4 ○○学院大学経済学部経営学科 入学
平成 6 3 ○○学院大学経済学部経営学科 卒業
職 歴
平成 6 4 ○○化学工業株式会社 入社
総務部人事課勤務
一般職の採用活動、新入社員研修の企画・運営、
勤怠管理を担当。研修マニュアルの改訂も
経験。
平成10 3 一身上の都合により退職
平成10 9 有限会社○○○○事務所 入社
企業向けのセミナーの企画補助、営業を担当。
平成16 3 一身上の都合により退職
現在、社会保険労務士試験受験のため勉強中。
以上
2.履歴書の書き方 退職理由
○一般的な退職理由
・一身上の都合により退職
・自己都合により退職
転職回数が多い場合、すべてこの理由するのはやや不自然。
簡潔な理由も取り入れた方がいいかもしれません。工夫しましょう。
○書かないほうがよい退職理由
・人間関係のトラブル
・上司と相性があわなかった
協調性がない、職場でのトラブルはつきものなのにそれで辞めてしまうと
いうことはうちにきてもすぐやめてしまうかもしれない等と思われてしまいます
○書いても差し支えない退職理由
・家族が病気になり看病が必要となったため
・夫の転勤のため
等やむをえない事情によるもの
・専門分野を伸ばすため学校へ通うため
・MBA取得のためアメリカ留学
等キャリアアップのための勉強をすることによるもの
○書くときに要注意の退職理由
・会社の業績不振
単に倒産で全員解雇ならいいのですが、
「業績不振による退職奨励による退職」であれば、仕事ができない
からまっさきに切られたのだろうかと思われてしまうおそれがあります。
「業績不振による希望退職」なら、会社の将来に不安を感じ、
新たなキャリアのために開拓しようという前向きな退職である感じが伝わり、
前者のような心配はありません。
健康上の理由
病弱だと思われてしまう恐れがありますので、完治していることを
書き添えるなどの配慮が必要です。
履歴書の書き方 学歴
履歴書の書き方 学歴
学 歴
1行目中央に「学歴」と書き、2行目から書きます。
小学校の卒業年度から書き始め、次に、中学校卒業年度、
高校以降は入学年度と卒業年度を書きます。
年号は、元号・西暦どちらでもよいですが、提出する「年月日」にあわせるのがよいでしょう。元号で書くのが一般的です。
最終学歴は、学科・学部・専攻まで詳しく書きます。(以上、記入例参照)
記入例
年 月 学歴・職歴(格別にまとめて書く)
学 歴
昭和59 3 神戸市立○○小学校 卒業
昭和62 3 神戸市立○○中学校 卒業
昭和62 4 兵庫県立○○高等学校 入学
平成 2 3 兵庫県立○○高等学校 卒業
平成 2 4 ○○学院大学経済学部経営学科 入学
平成 6 3 ○○学院大学経済学部経営学科 卒業
中退した場合は最終学歴になりませんので、その前の卒業した学校が最終学歴となりますが、職歴と学歴にブランクの期間(卒業後から就職までにブランクの期間)ができてしまうので、中退した学歴も記入します。
中退理由を書くのであれば、家庭の事情などのやむをえない理由の場合以外は書かない方がよいでしょう。(記入例A参照)
記入例A
年 月 学歴・職歴(格別にまとめて書く)
学 歴
昭和59 3 神戸市立○○小学校 卒業
昭和62 3 神戸市立○○中学校 卒業
昭和62 4 兵庫県立○○高等学校 入学
平成 2 3 兵庫県立○○高等学校 卒業
平成 2 4 ○○学院大学経済学部経営学科 入学
平成 3 9 ○○学院大学経済学部経営学科 中途退学
父が交通事故で入院し、家業を手伝うことに
になったため
卒業後から就職までにブランクがある場合、面接でそこを問われますので、正当な理由を話せる準備をしておきましょう。
その間、専門学校等に通っていたのなら、記入してもよいでしょう。
留学していた場合は、卒業を記入した行の下にその内容を書きます。(記入例?B参照)
記入例B
平成2 4 ○○大学国際学部英米語学科 入学
平成7 9 ○○大学国際学部英米語学科 卒業
平成4年4月より1年間休学しイギリス○○大学へ留学
編入した場合は、その理由を面接で尋ねられる可能性が高いですので、答えを準備しておきましょう。(記入例?C参照)
記入例C
平成2 4 ○○学院大学国際学部英米語学科 入学
平成3 4 ○○学院大学経済学部経営学科 編入
平成6 3 ○○学院大学経済学部経営学科 卒業
卒業後、もしくは在学中に学校名が変わった場合は、現名称を( )内に書きます。
上記とは逆にして、旧名称( )内に入れて、現名称(変更後の名称)を書いても構いません。
新・旧どちらの名称が、世に知れ渡っていて、相手に認識されやすいかで
どちらの名称を記入するか判断しましょう。要は、先方にわかりやすいものであることです。
記入例D
平成2 4 ○○大学(現■■大学)経済学部経営学科 入学
平成6 3 ○○大学(現■■大学)経済学部経営学科 卒業
記入例?E
平成2 4 ■■大学(旧○○大学)経済学部経営学科 入学
平成6 3 ■■大学(旧○○大学)経済学部経営学科 卒業
履歴書の書き方
1.履歴書とは
求人に対する応募をするときに提出する公的な書類です。
応募者よりも先に採用担当者の目に触れ、この書類だけで、不採用になることもあります。(いわゆる書類選考に落ちるということです)したがって、気を抜けない重要な書類です。
留意点は
手書きで書くのが基本です。
字がきれいでないからという理由でワープロ等を使いたくなる気持ちはわかりますが、それでも丁寧に努力して書くという姿勢が大切なのです。
選考する側としては、そういうところから人柄を判断したりする部分もあるようです。
またワープロですと、たくさん作ってたくさんの会社を受けているなと思われるおそれがあります。
「うちの会社に採用されたい」という熱意が伝わってこないとの意見も採用担当者から聞いたことがあります。
手書きの場合、修正液を使わず、間違えたら書き直します。
大変面倒ですが、常識です。
ワープロでも構わないという会社も存在しますが、先に述べたような意見等もありますので、手書きにするのが無難だといえるでしょう。
2.履歴書の書き方/日付・氏名・生年月日
日 付
提出する日付を書きます。前もって書いた場合は、空欄にしておき、提出する日に記入しましょう。このように後日、記入する場合は記入するを忘れてしまいがちですので、付箋をはるなどして書き忘れのないよう気をつけましょう。
氏 名
ふりがなと漢字のバランスを考えて記入します。「ふりがな」とあったらひらがなで、「フリガナ」とあったらカタカナで記入します。平凡で誰でも読める氏名であっても必ずふりがなはふるようにします。
生年月日
年は元号が一般的ですが、西暦でも問題ありません。数字は算用数字を用いるのが普通です。
記入例
平成○年○月○日現在
ふりがな やまだ れいな
氏 名
松田 こう
生年月日 昭和○○年 ○月○○日 (満 22才)
3.履歴書の書き方/現住所・連絡先・電話番号
現住所
都道府県から記入します。「ふりがな」とあったらひらがなで、「フリガナ」とあったらカタカナで記入します。マンション、アパートに住んでいる場合はマンション・アパート名も略さずに。
× 太陽町2?3?3ー105
○ 太陽町2?3?3 ルソレイユ105
連絡先
現住所と同じであれば「同上」等と記入します。緊急の連絡先(実家)などがある場合はその住所・電話番号を記入します。
電話番号
「呼び出し」の場合は、その旨明記が必要です。固定電話のほか、確実に連絡をとるため携帯電話の番号もあわせて記入してもよいでしょう。
市外局番から書きます。
4.履歴書の書き方/写真・印鑑
写 真
人間は中身だといいますが、外見で相手が抱く印象はおろそかにできません。内面は、ある程度外見に反映します。目は心の窓という表現もあるくらいです。
写真は自分にとって心身ともに一番コンディションのよいときに撮るのが理想的です。
写真は、写真屋さんで写してもらいましょう。
スピード写真だと暗くて写りがあまりがよくないので、なるべく避けたいものです。
時間がなくてスピード写真を使う場合は、撮影の際、胸の下あたりに白い平らなもの(ハンカチ・紙など)をおくと、暗い仕上がりを緩和することができるようです。
撮影時の服装ですが、ラフな服装はいけません。
紺色または黒などの濃い色のスーツは、全体の印象を引き締める効果があるので撮影時の服装にもっとも適していると思われます。
写真の種類はカラー・モノクロどちらでも構いません。最近ではカラーが主流なようです。
履歴書に貼る写真は3ヶ月以内に撮影したものが原則とされています。今の自分と著しく違うものを貼らないようにします。
写真を貼るときは、万が一、はがれてしまったことを考え、写真の裏に氏名を書いておくことをお薦めします。
印 鑑
実印でなくてもOKです。三文判で構いませんが、縁のかけたものは使ってはいけません。
鮮明に出ないときは、判の面にごみなどがつまっていると思われますので、爪楊枝などで掃除をして、きれいに捺印できるようにしてください。
きれいに捺印するには、下にゴム版や雑誌など弾力のあるものをひき、まっすぐ押します。印影がかすれたり、斜めになったりしないよう注意してください。
スタンプ式の印鑑はインクがにじむ恐れがありますので使わないほうが無難です。
最初の手続きに必要なもの
1.最初の手続きに必要なもの
最初の手続きに必要なもの
最初にハローワークに訪れた時に必要なものとして以下のものが挙げられます。
離職票(雇用保険被保険者離職票)
離職理由とか離職前の6ヶ月間の給料額なんかが記載されている書類です。離職後、数日経ってから自宅に郵送されることとなっています。
雇用保険被保険者証
雇用保険の被保険者となった年月日が記載されているものです。
印鑑
印鑑についてですが、認印でOKです。スタンプ式の印鑑はやめておいた方がいいでしょう。
証明写真
証明写真については、縦横3×2.5?位の最近のものが必要です。これはハローワークより交付される受給資格者証に貼るためのものです。
なお、私は証明写真を持っていくのを忘れてしまいました。手続きの時にそのことをお話すると、次回説明会があるのでその時に持ってきてくださいと言われたのを覚えています。
住民票または運転免許証
本人確認をするのに必要なものです。是非とも忘れないようにしましょう。
2.ハローワークでの手続き
ハローワークでの手続き
ハローワーク大まかな手続きの流れは以下の通りです。
求職票に記入
↓
必要書類等のチェック・提出
↓
受給資格の決定
↓(約1週間後)
受給説明会に出席
↓(約2週間後)
最初の失業認定日
↓
最初の基本手当の振込み
↓
次回の失業認定日
3.「待機」には要注意
最初にハローワークで手続きした日(=受給資格決定日)より、7日間は「待機」という期間が設けられています。
このわずか7日の期間には要注意です。
待機期間中に再就職が決まっても手当はもらえないのです。(たとえアルバイトをやっても再就職とみなされるらしい。)
転職活動を行う際はそのことを十分に考慮すべきです。
当時私はよく分かっていなかったので、待機期間中についても積極的に就職活動を行っていたんです。
そして・・・仕事が決まってしまったのです。(大変!)
それからどうなったのか・・・いずれお話致します。
4.失業保険を受けるための条件
雇用保険はあくまでも保険であります。
ご自分で保険会社の保険を掛けていた場合、病気やけがをしてはじめて保険金を受け取ることが出来るように、雇用保険の失業給付を受けるには、以下の条件を満たしていることが必要です。
離職していること
被保険者の期間が退職前の1年間に通算で6ヶ月以上あること
働く意志と能力を有していること(女性で結婚退職して専業主婦になるってのは、残念ながら対象外です。)
5.基本手当って何?
失業給付の中で一番お世話になるのがこの基本手当です。
失業してから新しい仕事が見つかるまでの間、生活の心配することのなく求職活動ができるようためにと支給される手当です。
いくらもらえるの?
離職するまでの直前6ヶ月間における給料の1日当りの平均額(賞与等は含みません)を元に算出され、その50?80%程度の額となります(これを基本手当日額という)。
具体的に基本手当日額がいくらになるのかは、難しい計算があるのでここでは触れませんが、金額が高ければ高いほど、低く抑えられ、逆に低ければ低い程、高くなるように設定されています。
何日間もらえるの?
離職理由(自己都合・会社都合等)、離職時の年齢、離職までの勤続年数によって決まってきます(これを所定給付日数という)。
受給期間は?
基本手当を受けることができる期間は離職した日の翌日から原則1年間までとなっていて(受給期間)、この期間内で先ほど説明した所定給付日数を限度に基本手当が支給されることとなっています。
受給期間を過ぎてしまうと、たとえ所定給付日数の支給がまだ終わっていなくても、それ以降は支給されなくなってしまいますので注意が必要です。
そのため、離職したらできるだけ早くハローワークで手続きをするのが望ましいでしょう。
会社からもらうもの
会社からもらうもの
会社からもらうもの
離職票(雇用保険被保険者離職票)
離職票(正確には雇用保険被保険者離職票と言うらしい)というのは、離職理由とか離職前の6ヶ月間の給料額なんかが記載されている書類です。
ハローワークでの手続きに必要なものです。
離職理由については、事業主側のみならず、自分でも記載することとなっていて、両者の記述が一致しない場合は、ハローワークで調査をして判定するということになっています。
例えば、実際にはリストラで辞めさせられたのに、事業主側が自己都合で辞めたと記載しているのでしたら、これは大変なことです。
離職理由が自己都合が会社都合なのかで、その後の失業給付の総支給額等に大きく影響してしまうので、非常に重要なところなんですよ(もちろん会社都合の方がお得なのだ)。
私の場合は特に問題はなくて、事業主側は私の離職理由を事実通りに「自己都合による退職」と記載してあったので、自分の記入する欄は「同上」と書いたのでした。
この離職票については、私の勤めていた会社の場合(多分他の会社の場合もそうだと思うのですが)、辞めるときに直接受け取ることはできず、辞めてから数日後に郵送されたのでした。
当然、それまではハローワークで手続きすることはできません。
手続が遅れると、遅れた分だけハローワークからの手当の支給日も遅くなってしまいますので、基本的には早く手続きした方が得なんです。
もし可能であれば、会社の担当者にあらかじめ早めに発送して欲しいと催促すべきでしょうね。(このことを知っているだけでもこのサイトを訪れた甲斐があったものでしょ。)
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証というのは、雇用保険の被保険者となった年月日が記載されているものです。
私の場合は入社して会社からすぐにもらったため、自分で保管していました。
会社によっては、会社で保管されていて退職日にもらうこととなっているところもあるようです。
先ほど説明した離職票と共に、ハローワークでの手続きになくてはならないものですので、気を付けましょう。
万が一、会社が雇用保険に加入する手続きを取っていなければ、ハローワークに行って訴えるといいと聞いたことがあります。
雇用保険に入るのは法律で決まっているようで、正々堂々と訴えれば、会社側は言うことを聞かざるを得ないのです。
そうすれば救済措置がとられるようなんです。
なお、雇用保険に入っているのかいないのかは給与明細に「雇用保険」の欄があるのかないのかで分かるはずです。
年金手帳
その他に大事なものと言えば年金手帳ですね。
厚生年金保険に入っていることを証明するものなんで、これも忘れずに受け取っておきましょう。
私の場合は、雇用保険被保険者証と同様、会社に入社してからすぐに受け取っていたので、自分で保管していました。
会社に提出するもの・返すもの
会社に提出するもの・返すもの
退職願
まず、会社より提出するように言われたのが、退職願でありました。
今まで勤めたことのある会社の場合は、あらかじめ退職願用のフォーマットが会社側で用意されていて、そこに退職日・自分の名前を記載し、ハンコを押せば良かったのですが、今回辞めることになった会社の場合は、自分で文章を書いて提出しなければなりませんでした。
いざ書こうと思うと、どう書いていいのか分からないものです。
そこでインターネットで探してみると、便利なサイトを見つけることができました。
サイト名は直子の代筆。
退職願のことはもちろんのこと、ありとあらゆる文例集があって大変便利なんです。
堅苦しい文章を考えるのが苦手な私にとって、今では無くてはならないものとなってしまいました。
健康保険被保険者証
次に、どこの会社でも必ず返却するものとして、健康保険被保険者証があげられますね。
十分に気をつけて欲しいのですが、返した後に何も手続きをしなければ、いざ病気になってしまった時、病院で診てもらうと莫大なお金がかかってしまい大変困ることになります。
私は退職後、しばらく放っておいたため、体を壊してしまった時にはすごーく慌ててしまった苦い苦い思い出があります。
会社を辞めたらすぐに国民健康保険に加入しましょう。
たとえしばらく時を経てから加入したとしても、結局は過去にさかのぼって保険料が徴収されてしまいますので、そんなことならすぐに加入すべきです。
退職後には会社に勤めていたときに加入していた健康保険から国民健康保険に移行するのが原則ではありますが、離職後20日以内に手続きを取れば任意継続被保険者制度というのを利用することも可能であります。
これは離職後2年間に限って会社の健康保険を継続できるという制度なんです。
ただ、保険料については、全額自己負担になるため、会社勤めしていた時の倍となることに注意しましょう。(会社勤めしていた時には半額程度会社側で負担してくれていたのです。)
かといって、国民健康保険の方が安いのかといえば、前の年度の年収や地域なんかによって違うらしいので、一概に言えません。
なお、国民健康保険の手続きは最寄りの市町村役場で行うのに対して、任意継続被保険者については、自分の住所地を管轄している社会保健事務所(加入していたのが健康保険組合であった場合はその健康保険組合)となります。
その他(制服・名刺等)
その他に返却するものについては、会社によって異なると思います。
私の勤めていた会社で支給されていた作業着は、クリーニングした後に返却する決まりとなっていました。
そのクリーニング代は自分で支払わなければならなかったので、余計な出費がかかってしまってちょっと痛かったのを覚えています。
また、名刺を支給されていた会社であれば、これもまた返却の対象となるでしょう。
今回退職した会社は名刺の支給はありませんでしたが、はじめて勤めた会社については、名刺が支給されていたので、もちろん返却はしました。
が、本当はいけないことなのかもしれませんが、記念に2・3枚取ってあるんですよ。
たまにこの名刺を見ては、その当時のことを思い出したりしているんです。